ワインの味や風味・質を決める要素は気候条件・土壌・四季のバランス・地勢・人と製造環境。これを(もしくはこれらの組み合わせ)をテロワールといいます。おそらく皆さんならご存知かもしれませんね。中でも大きな要素は気候条件と土壌ですから同じぶどう品種が原料でも国や産地によって風味・質が違ってきます。
まず気候に関して端的な具体例をあげると、寒い地域が適しているリースリングという品種はドイツの気候がお気に入りで、独特の白ワインを生み出します。シラー種はオーストラリアの気温や乾燥にはピタリとはまり、ワインの歴史が浅い国に高級ワインができるようになりました。カリフォルニアはフランス全土に広がる全品種を育てられるほど様々な気候条件に富み、さらには日照の強さと、それを軽減するための栽培方法が相まって同じ品種を使ったフランスワインよりも糖度が高く土壌成分の少ない果実本来の風味が豊かな数々の高級ワインを誕生させています。
次に土壌。道を隔てて隣り合った畑で同じ品種のぶどうを育て、同じ人が同じ条件・工程で醸造しても、土壌が違えばそれぞれ味や風味・質、色すらも違ってくるんですよね。というのも、ぶどうは土壌の影響を受けやすい作物。ワイン用のぶどうは痩せた土地に育てるのが適していて、水分と一緒に土壌成分を貪欲に吸い上げる性質があるそうです。それらが含まれた結果、「ミネラルが強く、渋み・苦味を感じる」などと表現される味や風味を醸し出すことに。科学的にはそのメカニズムは研究中のようですが、とても興味深いことです。そういえば、コシヒカリでも産地によって味が違いますもんね。そういうことですよね?