ヴィンテージとは仕込んだ年のことで、できの良いぶどうが収穫できた年にその年を記したワインを作る風習があるため「ヴィンテージ=美味しくて価値がある」という認識が一般的になりました。そういう銘柄は発酵を終えて出来上がりとなっても、それが飲み頃というわけではなく、そこからさらに熟成が進むので、より美味しくするために2年は樽やボトルに詰めた状態で寝かせてから出荷されます。ちなみに長期熟成はワインを高分子化させ、高級アミノ酸が発生するので熟成していないものより健康効果が倍加するそうですよ。
美味しいヴィンテージになるための要素はぶどう品種、テロワール、ぶどうのデキ、生産者の醸造技術などで、飲み頃は10年先のもの、10年以上先になるものなど様々。糖度が高く熟成に適した貴腐ワインは10年を超えるオールドヴィンテージが多いようです。
紛らわしいのは、特にできが良くはないのにヴィンテージとするものがあること。つまり、思い出や記念にとメモリアルな年のビンテージを買ったとしても、それって美味しいかどうかは別。なんでもかんでもヴィンテージを入れてしまう業者があったりなかったり。
それと、5年は美味しく熟成が進んでも6年目は味が台無しになったりするのがヴィンテージの常。飲み頃というのは当初の目安はあるにしても、同時に酸化も進んでいるわけですから、とっておき一本を目の前にドキドキしながらその見極めと判断を下して、コルクを抜き、味わうのもビンテージの醍醐味なのですけどね。いずれにしても、ワインの文化がない私たち日本人にはわからないことが多いので、しっかり知識を学んで注意しなければいけません。
とりあえず、ヴィンテージを買うときは専門誌で情報を仕入れたり、きちんとした専門店で説明を聞いて買うこと。プリムールという熟成前のビンテージを予約できる店もありますよ。受け取るのは2年後!それまで楽しみに待つというわけです。
ボルドーのメドック産はハズレが少ないらしいですね。理由は、土地や気候などの条件から良いものができる可能性が高く、マルゴー、ラフィット、ムートン、ラトゥール、オーブリオン、偉大な5大シャトーがあるから。1945年、1953年、1960年、1961年、1972 年、1974年、1982年、1990年物などが評価されています。とはいえ、希少だし高くて手が出ないのでしょうからこれらの年以外のヴィンテージも試してみる価値は当然アリかも!?1921年のCHラトゥールはオールドヴィンテージの中でも恐ろしい逸品として有名です。